英語力は思ったより必要ない?外資金融オペレーション

 

この記事は、外資で働きたいけれども、英語力にそこまで自信がない方に向けて書いています。私自身も海外留学経験がなく英語は学校の勉強くらいしかしていなかったので、入る前は正直不安でした。実際に働いてみて感じたことを、正直に書いてみます。外銀のオペレーションならではの部分もあるとは思いますが、他業種の外資でも共通するところはあると思いますので、ぜひ読んでみて下さい。

 

ではさっそく、

「外銀のオペレーション部門は英語は必須!」とよく聞きますが、実際どれくらい必要なのでしょうか。

TOEIC800点以上や、海外留学経験あり、でないといけないと目にしたこともありますが、あんまりあてにならないです。

もちろん、メールやドキュメントはほとんどが英語なのでリーディングができないと厳しいです。また、会話も少なからずあるので、シンプルなフレーズもちんぷんかんぷんという状態では厳しいと思います。

外資の中には、ネイティブやネイティブレベルの帰国子女、留学経験豊富な方々が多い中、自分のように日系から転職してきた方も意外と多いと感じました。

 

そのような中で求められる英語力とは、

 

答えは、、 

目指すポジションによる。です

 

まずポジションの説明から。

外銀オペレーションでは、ざっくり以下3つのポジションに分かれます。

  1. プレイヤー
  2. マネージャー
  3. マネジメント

 

1.プレイヤーはタイトルで言えばアソシエイト、アナリスト、オフィサーなどが多いですが、所謂タスクをこなす人たちです。タスクは日々行うデイリータスクや、プロジェクトに関わるタスクもあります。これらのポジションで求められる英語力は最初に書いたような最低限のレベルです。メールの読み書きができる、英語で書かれたドキュメントを理解することができる、単発の英語での質問ができる、などです。読み書きにおいては、最初は苦労するかもしれませんが、毎日行うものなのですぐに慣れます。

 

2.マネージャーは所謂管理職。タイトルでいえばアシスタントヴァイスプレジデント(AVP)、ヴァイスプレジデント(VP)などです。このポジションはプレイヤー達を部下におくチームを持っています。日々のデイリータスクの割合は少なくなるかわりに、他チームとのマネージャーとのミーティングや、上司であるマネジメントへのレポートなどが必要となってきます。ここで重要なのは、他チームやマネジメントは日本国内にいるとは限らないということです。海外とやり取りする中、正確な情報を受信、発信する必要があるため、読み書きに加えて英語での会話する力も必須となってきます。

 

3.マネジメントは部長以上のクラス、取締役などビジネスの決定権をもつポジションです。ディレクターやマネージングディレクター(MD)がそれにあたります。このポジションになるとほぼネイティブレベルの英語スキルを持った方々しかいません。通常の会話に加えて、ネゴシエーション能力も必要になってきます。

 

3つのポジションに分かて解説しましたが、新卒や日系からの転職で最初に担うのはプレイヤーであることが多いかと思います。日々の中で英語スキルを磨き、ポジションが上がるにつれてさらに磨きがかかる、というようにプラスのサイクルに身を置くことが重要ではないかと考えます。

 

~番外編~[外資の意外な英語事情]

  1. 欧州系は米系に比べて英語スキルがなくとも認められやすい
  2. 帰国子女も意外と語彙力や文法力は低い
  3. カタカナ英語の人が多い。でもめっちゃ伝わる
  4. 色んな訛りの英語を聞くのに苦労するので、ネイティブの英語が楽に感じるようになる
  5. 飲み会では英語と日本語が混ざって会話する
  6. 外国人はほぼ全員日本語話せる