トレーニングとOJT

 
 
外資金融バックオフィスに参加された方へのトレーニングについて書きたいと思います。
 
バックオフィスの仕事には毎日行うデイリータスクと、それ以外のタスクがあります。割合は半々くらいです。新しく参加された方にはまずこのデイリータスクを覚えていただくことが多いです。そしてこれにはマニュアルが存在します。このマニュアルを中心にOJTを通して仕事を学ぶことになります。
マニュアルは、タスクに応じて何をいつまでにするか、記載されており、基本的にその通りに手を動かせばタスクを完了することができます。タスクの理由や影響、目的が記載されていてば尚よいのですが、詳しいバックグラウンドは業務を通して学んでいかなかればいけません。
 
バックオフィスはフロントオフィスと違ってチームで動く組織です。個々の力よりもチームとしての力を重要視する傾向があるので、トレーニングの環境はしっかりしていることが多いです。(フロントオフィスは個々の勝負なので、あまり教えてもらえないことも多いとか、、)
どのチームも人数ギリギリで回していることがほとんどなので、新しく参加された方にはなるべく早く仕事を覚えてもらい、即戦力となることを期待しています。
 
また新しい会社やチームに入った時に心にとめておくべき点として、価値の提供ということが挙げられます。
入社初日だろうが、一か月だろうが、そこにいる限り「何か価値を見出さなければいけない」ということを常に頭の片隅に、いや中央に置いておくことが重要です。
バックオフィスのような自分たちで直接収益を生み出せないような部署では、自分がオフィスにいるだけでコストが発生していることになります。
 
これは入社直後から働く上で一生涯突き詰めていかなければいけないテーマですが、参加して右も左もわからない中、いきなりどのように価値を提供すればよいのか、
それはずばり、物事を整理する、です。
 
ギリギリの人数で業務を回していかなければならない環境下において、物事の整理は後回しになりがちです。しかしチームとして力を上げていかなければならない組織にとってこの整理はとても重要です。参加したばかりの社員は、様々なことを教わり、それを自分なりに整理する必要があるかと思います。その際、チームの物事も同時に整理するのです。
 
例えば上述のマニュアルは、更新がされていない箇所や記載にバラつきがある、などといったことがよくあります。これらを揃えることで全ての人が同じ認識に立ち戻ることの手助けになります。そこで認識に相違があることが発見されればこっちのものです。整理した結果、潜在的な問題を見つけたことになります。
 
入社したその日からトレーニングを受けながらも、自分はチームにどのような価値を提供できるか考えることが必要です。