オペレーションのITリテラシー(2)

 

 

前回に引き続き各用語の解説をしていきたいと思います。また、余談になりますが気になること、わからないことがあればその都度自分でググることをお勧めします。これは勉強にしても、日々の業務にしても、出会った”?”(疑問)をその都度”!”(解決)に変えている人とそうでない人では、長い目で見た時にとても大きな差になります。

 

ではいきましょう。


サーバー

情報を与えるコンピューター。我々が普段見ているWEBサイトやシステムは様々な情報を見せてくれます。このような情報を送ってきてくれているのがサーバーというコンピューター。例えばGoogle上で特定のワードを入力し検索ボタンをクリックすると、サーバーに向かってそのワードの情報をくれ、というリクエストが送られて、それに対してサーバーが適切な情報を与えてくれます。(これをレスポンスという)

 


コード

予め決めておくシステムへの命令。例えばスイッチをオンにしたら電気をつける。オフにしたら電気を消す。スイッチがオンの状態でも一時間以上スイッチが触られなければ電気を消す。など、条件と結果の組み合わせでシステムがどう動くかを定めているもの。

 


プログラム言語

システムへの命令をする上で必要な、人間の言葉に寄せた、コンピューターの言語。0はオフ、1はオン、といったようにコンピューターは0と1の組み合わせで動く。(例えば、000111000はSOS、つまり救難信号のこと。SOSはなにかの略ではない。)莫大な0と1の組み合わせでシステムへの命令を記録することは膨大な労力が必要となるので、特定の人間の言葉を0と1の組み合わせに結びつけ、コンピューター上で使用可能にしたもの。

 


マクロ/VBA

Excelを使う上で必ず登場するマクロ。マイクロソフトが開発した簡易的なプログラミング言語ビジュアルベーシックを用いて、マイクロソフトのアプリケーション内で動く。例えばExcel上でボタンを作り、そこにマクロを登録しMsgbox(“Hello world”)と記載すると、ポップアップが現れる。単純で毎回繰り返す作業であればマクロを作成することで自動化することができる。

 


EUC

エンドユーザーコンピューティング。エンドユーザーとはシステムを使う人。システムは基本的にIT部門が作り、その他の部署が使う。しかし、オペレーション部門などのユーザーがExcelなどを使って作り込んだ複雑なマクロは、ITのようなプロがサポートしない中で使用していかなければならないので、不具合や改修の面でリスクが大きい。また、作った人が会社を辞めると、その仕組みをわかる人が1人もいないが、使わないわけにはいかないといった状況になる。このようなリスクをEUCリスクと呼ぶ。

 


UAT

システムを新しく開発する際、あるいは改修する際、問題なく当初予定通りに稼働するかどうかテストを行う必要がある。開発者側でテストを行った後、そのシステムを使用するユーザーがテスト環境下でシステムを使って、問題ないことを確認する。これをUAT(User Acceptance Test)という。オペレーションのシステム開発プロジェクトではこのUATを無事終えることでIT側に稼働承認(Sign off)を行い、稼働される。(Release)。余談だがシステムのリリースは週末に行われることが多く、なにかバグがあると月曜日に会社にきて大忙しとなる。また、グローバルで最も朝が早い日本が被害を受けることが多い。バグを日本が見つけ、大急ぎで修正し、他の国のビジネスがスタートする迄には治っている、なんてことも多い。