オペレーションのITリテラシー(1)

 

 

オペレーション、バックオフィス、業務部、などの部門はITと関わらずしてはいられない部署です。業務をする上でたくさんのシステムを使いこなし、それらの改修や開発に携わる必要があるからです。

オペレーションはフロントが約定した取引を決済することが使命です。決済の記事でご説明した通り、現在ものとお金の公開は全てデータベース上での記帳で済まされており、そのためには限られた時間内に、指定された正しいデータを送受信することが必要です。

このデータを扱う上でシステムの使用は必要不可欠、また改修や開発も業務フローに明るいオペレーションの力か必要不可欠なのです。

にもかかわらず、オペレーション部門に所属する、あるいは所属しようとする人の中には、システムはITやテクノロジー部門がみてくれるから、ITリテラシーは必要ないと思っている方が少なくない印象をうけます。

いえいえ、オペレーションほとシステムやデータ、テクノロジーに関する知識が必要とされる部署はありません。もちろん、プログラム言語に精通する必要や、コードを書ける必要はないですが、プログラム言語とはどういう仕組みなのか、コードはどのように書かれているのか、を理解することは大切です。

このような知識をもつだけでオペレーション、業務部の人材は市場価値を上げることができるでしょう。

この記事では、オペレーション部門における最低限知っておくべきITリテラシーについて使用される用語の面から説明します。

 


IT

まずはこのITとは何か、インフォメーションテクノロジー(Information Technology)の略で本来は情報技術という意味です。

 


ブラウザ/UI/CUI/GUI

普段見ているWebページや、システム画面は、それを使うユーザーの為にコンピュータがデータを見易く変換してくれています。全てのデータは0と1で構成されているのですが、そのまま見ても何のことかわからないですよね。それをブラウザを通すことによって人間が認識することの画面が出力されるのです。ブラウザにはインターネットエクスプローラ(IE)、edge、ChromeSafariFirefoxなどがあります。そしてこの画面をユーザーインターフェイス(UI)と言います。

システムなどは全てコードで書かれており、そのコードの羅列された画面をコードユーザーインターフェイス(CUI)、普段システムを使う人が見るような図形や画像で構成された画面をグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)といいます。

 


データベース/SQL

データを保存する場所をデータベースとよび、システムが何か処理するたびにこのデータベースを参照、上書きします。システム上で100万円をA口座からB口座に送金するという処理をすると、システムがデータベースを、参照しA口座に残高があることを確認、その後A口座の残高を上書き、B口座の残高を上書きます。SQLとはこのデータベース上のデータを出力、編集するためのプログラム言語です。A口座〜Z口座のXX日の残高を確認する必要がある時、このような機能を使って出力することができます。

 


バッチ処理

一括処理のことです。上記の口座振替の例ですと、A口座からB口座への送金が、送金ボタンを押した瞬間にデータベースが書き変わることをオンライン処理、リアルタイム処理といいます。反対に、時間を区切ってD口座からE口座への送金など、ほかの口座振替とまとめて一括でデータベースを上書きすることをバッチ処理といいます。金融機関では大量のデータを処理する必要があるので、日中のオンライン処理と、夜間のバッチ処理を使い分けています。

 


長くなってしまいましたので、今回はここまで。次回は以下の用語について書きたいと思います。

 


サーバー

コード

プログラム言語

マクロ

SIT

UAT

ウォーターフォール

アジャイル

CSRIT